株式会社アペティー(APETIE)は、「ハイグレード」な商品開発を追求する、大阪の塗料メーカーです。
HISTORY
常識という枠に収まらないこと。革新という夢をひらき続けること。
APETIEには、無二の価値を生み出す豊かな創造力があります。
革新的な「ホタテ貝配合塗料」が誕生するまで
APETIEの原点は、土壌改良材の企画・販売、そして緑化造園のコンサルティング業という「環境」に関わるプロフェッショナル。当時から「地域に貢献したい」という想いは全社員に根ざしており、それは今も脈々と受け継がれています。では、なぜ、塗料業界への本格参入に至ったのか。それは「チャレンジスピリット」が浸透していたからに他なりません。
塗料業界への本格参入は、ある一人のスタッフの“ひらめき”がはじまりでした。それは、土壌改良の事業を通じて知り尽くしていた「ホタテの貝殻の能力」を、何か別のカタチで地域に還元しようというもの。「抗菌機能」「防カビ機能」といったホタテの貝殻の特長は住宅塗料に活かしていける。そう考えたのです。
やがてAPETIEの看板塗料となる「ホタテ貝配合塗料」の開発に着手。画期的なその発想は、ホタテが持つ天然抗菌・防カビ・臭い吸収効果を塗料に活かすということ。今では多くのメーカーで追随した商品が出され、塗料業界におけるトレンドのひとつになりつつあります。
塗料業界への本格参入。それは2010年のこと。新参者としての未熟さは、私たちを鼓舞する絶好の条件。それは、まっさらな道を歩みつづけるという、新たな挑戦の日々のはじまりでもありました。
ホタテの貝殻やゼオライトなど、数種類の添加を繰り返し試しても、失敗の連続。特に頭を悩ませたのが、変色でした。発想を変えて、あらゆる可能性を探り、幾重にもシミュレーションを重ねる・・・。失敗のスパイラルに陥っていたある日、一筋の光が差し込んだのです。それは、焼きしめたホタテ貝殻の“粉末の粒子”に着目した時のこと。これまでとは全く異なる手応えを、その場にいた全員が実感することになりました。
構想から、およそ1年。自らに厳しさを設けた品質チェックをクリアして、耐候性と意匠性を高次元で両立させた「ホタテ貝配合塗料」が完成を迎えました。その第1号となるブランドが「ATMOS」。長年に及ぶ、絶え間ない苦労が報われた瞬間でした。今では20色のカラーバリエーションがそろうその彩り豊かな光景は、開発当初は想像もできませんでした。
APETIEを突き動かすのは、“常にチャレンジする“という受け継がれてきたスピリット。現状に甘んじることなく、次の価値を見出す。この不断の“開発魂”がエポックを生み出しています。そうして、従来の石材調塗料の意匠性と高機能性を併せ持つ、薄付け多彩模様塗料の開発に成功しました。薄付け塗装により、工程と乾燥時間を短縮できるため、短期間での施工が可能です。また、既存下地の質感を活かす施工も可能になりました。さらに軽量化したため、躯体への負担を低減しました。感性を研ぎ澄まし、時代の風を読み、常識という壁を越えていく。これからも、そんなAPETIEの姿勢は変わることはありません。